キャリアアップと異文化感受性

2017年6月28日 § コメントする

数年前、しばらくの間コーチングを提供していたクライアントの送迎会に顔を出してきました。

そのクライアント組織に、忘れずに招待していただけることの有難さと、

来週から新しい組織で、より責任範囲の広いポジションでスタートを切る彼女への祝福の気持ちとで、とても幸せな時間でした。

「初めて会ったとき、アキコが投げかけてくれた問いへの答えが、やっと見つかって、実現するのよ」

と、彼女は言っていました。

出会った当時の彼女の異文化感受性は、受容の段階。

IDC in Japanese

周りの多様性を認識し、受け入れ、尊重する力をしっかり持ちながらも、実際に日々の仕事や生活に反映させようとすると行き詰まる。

周りにいる同僚たち、ひとりひとりの顧客の、それぞれのギフトを見定め、引き出していきたい。彼女はそう考えて張りきっていたのに、なぜか空回りしているような気がする・・・。

彼女はそんなところにいました。

コーチングセッションを経て、彼女が確実に変わっていっていることは、私も実感していました。そして私とのコーチング契約が終了したあとも、しっかりと自分自身にチャレンジし、異文化感受性を育て続けてきたんですね。

今日の彼女は、

「失敗することもあるけれど、今ならアキコの言っていたことがわかるのよ。行き詰ったら、そこからがクリエイティビティなんだってこと。それに、この頃は、周りの人たちのクリエイティビティを引き出す手伝いが出来ているっていう実感が出てきたの!」

と、話してくれました。

今、彼女がIDIを受け直したら、きっと、適応の段階に入ってきていることでしょう。

「あなたのシゴトはこれからね」

と言って、彼女を送りました。

 

 

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脳が無意識のうちに判断をミスしてしまう!?

2017年6月27日 § コメントする

異文化感受性アセスメント(IDI)、博士研究にも使ったツールです。

普段のお仕事でも、クライアントに活用してもらっています。

このツールのおもしろいところは、まぁ、たくさんあるのですが、

ひとつは、

自分自身が、「自分の異文化感受性はこのくらいだろう」

と、自己診断する、自己評価レベルと、

IDIが、「あなたの異文化感受性は今、発達プロセスのここにいますよ」

と、知らせてくれる現在時点レベルとの、

2種類の結果が出る、というところです。

masks

99%の人には、この自己評価レベルと現在地点レベルにギャップがあるんですよ。実は、このギャップ、自然なことなんですね。

ダニング・クルーガー効果という概念をご存知でしょうか?

こちらの記事に、脳科学者の池谷裕二さんが上手に説明してくださっていますが、私たち人間の多くが、自然に自分の能力を過大評価する傾向にある、ということがわかっているんですね。

前述のとおり、このダニング・クルーガー効果は、異文化感受性においてはほぼ99%の方にあらわれます。

この効果の面白いところは、ダニング=クルーガー効果について初めて知った人の多くが「たしかに自分を勘違いしている人はいますね。身近な人の顔が具体的に思い浮かびますよ」と笑顔で答えてくれることです。つまり多くの人は「まさに自分が該当する」かもしれない可能性に思い至らず、自分を棚に上げて、他人に例を探し始めるのです。

と、池谷裕二さんが書いているとおり、IDIを活用して異文化感受性研修を行っていても、これと同じ場面に頻繁に遭遇します。

自分のことは、自分が一番よくわかっている!

と、私も信じたいのはヤマヤマですが、どうやら人間の脳は、そういう作りになっていないようですね。客観的なツールを活用して、謙虚に自分自身の成長に取り組み続ける姿勢が大切なのだなぁと、思います。

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この夏、IDIを受けてみたい方、どうぞリトリートにいらっしゃってくださいね。今回は女性のみの2日間のプログラムです。

 

こんなご感想をいただいています。

2017年6月24日 § コメントする

なんかね、すごーくマジメで堅苦しい人だという印象を持たれることが多いんですね。

で、お会いしておしゃべりした途端、

「え、亜希子さんって、こんな方だったんですか」

ってね。

ほんっとに、よく言われます。

「よく笑いますね」

とも、よく言われます。

Akiko and obaachan

笑い上戸は大好きだったおばあちゃん譲りです。

まぁ、これは良くも悪くも取れますが、私は良いほうに解釈しています。

思ったより気さくな人だった・・・

けっこう面白い人なんだな・・・

と、親しみをもってくださった、ということだと捉えています。

DSCN0796

さて、今年2月に帰国した際に開いたいくつかのワークショップに参加してくださった皆さんのご感想、ぜひご参考にしてください。

怖がらないで(笑)会いに来てくださいね~。8月のリトリートでお待ちしています。

『異文化感受性開発のための勉強会』受講者の声

“自分のことを振り返ることが出来ました。お話がおもしろく、とても分かりやすかったです。また受けたいです”

“異文化感受性というタイトルで、初めはどんな内容なのか?理解できるのか?と思っていましたが、とても分かりやすくご説明いただき、自分と周りに対する見方、考え方をもう一度とらえることが出来ました。伸びしろいっぱいで、これからがおもしろそうです”

『異文化コミュニケーションをひもとく勉強会』受講者の声

“すべて分かりやすかったです。Best は「異文化コミュニケーションの極意」でした。一言で表現してもらえたので、合言葉にできそうです”

“多様性という言葉が何なのか、多様性の層や自分の自己紹介とが結びついて、ようやく腑に落ちました。多様性が今まで自分から遠い言葉だったのが、近い言葉になりました。「グローバル社会」という言葉に対しても同じでした。身体を動かすワーク、自己紹介、自分が動いたり言葉を出すことで、‘自分でわかる’ことができました。教えてもらうより、体験を通してわかることが気持ちいい。すとっと落ち着きました”

大学教員向けFD研修:
『調和ある多様性の創造を目指して~あなたとあなたの組織の異文化感受性を知る~』受講者の声

“自分の発達段階を自覚できました。様々な多様性に自分が影響されていることがよくわかりました。様々な仕掛けが入った研修で、とても面白かったです。ファシリテーションの参考になりました”

“研究者、教育者として、異文化となる全ての人に、‘相手に伝わる言葉で’伝えよう、いくらでも言い換えよう、くり返し対話をしよう、と思いました。変革は急にあらわれない。花まるアイデアが出る土壌づくりが必要だと思いました。先生の教授法の緻密さがすごいと思いました。頭も心も、ふだん使っていないところを使いました”

夏の北鎌倉リトリートは、プロコーチOnlyではありませんよ~♡

2017年6月23日 § コメントする

どんどん詳細が決定して、スペシャル感が増しているこの夏のリトリート

お申し込みも順調に入ってきています。

飛び石

お問い合わせをいただいた中から、2点ほど「きちんとお伝えしなくっちゃ~~!」と気が付いたことがあったので、ここでお答えします。

まず!第一に、

今回のリトリートは、プロコーチOnlyではありませ~ん

 

私が連日ブログなどでコーチング、コーチングと言うので、誤解を生んでしまっていたかもしれません!

この夏のリトリートは、「女性向け」という設定はしましたが、職業等は問いません。

私自身がコーチをしているため、コーチングの話が多くなっていますが、リトリートの内容は、コーチに特化したものではありません。

コーチの方にはコーチングに役立つお話をしますし、コーチではない方にもそれぞれご自身の生活やお仕事、未来設計に役立てていただけるようお話しますので、大丈夫ですよ!

そして第二に!

リトリート、怖くないですよ~。

 

2日間も何するんだろう?

リトリートって、そもそも何なの?

なんていう不安な気持ちになっている方もあるかも・・・?

今回のリトリートは、

 

自分自身を見つめるための新しい視点を増やしたり、

これまで持っていなかった角度から私たちの住む社会のことを考えたり、

 

刺激的なことも学びながら、それでいて、

 

ゆっくりとココロと向き合ったり、

おいしいお菓子で休憩をしたり、

外のきれいな空気をいっぱい吸い込んだり、

 

リラックス、リフレッシュも、大切にしています。

そうだ、リトリートでご一緒する私のことも、もう少し知っていただくのも良いですね。

次回は、これまでに開いたいろいろなワークショップやセミナーに参加してくださった方の、ご感想なんかもご紹介しようかと思います。お楽しみに!

 

 

 

誰のために、何のために、研究するのか?研究デザインのこと

2017年6月21日 § コメントする

「異文化感受性」⇔「コーチング・コンピテンス」

という相関関係や因果関係を量的研究をとおしてに証明できれば良いですが、今回の研究では、私はその選択をしませんでした。

理由は主に2つ。

表の理由は、

研究が未開発なテーマなので、まず足固めとなる質的研究が必要である、と考えたこと。

裏の理由は、

プラクティショナーにとって説得力をもって実感できる情報を提供したかった、ということ。

これは、私自身が、

コーチングの実践者としての立場から見た場合も、

異文化感受性トレーナーの立場から見た場合も、

統計学的にどうこう言うよりも、ナラティブを取る方が現場の実践者にとって説得力がある、と予測したからです。

今回の私の研究デザインは、量的データも活用しながら、質的データの分析に重点をおいています。

blog

私の研究でわかったことを、コーチのみなさんが、ご自身の日々の仕事の中に当てはめてみたとき、

「あぁ。なるほど。わかるわかる!」

と、イメージしてもらい、プロコーチとしての異文化感受性開発の重要性を感じてもらえなければ、私の何年越し?(初めて日本のコーチに異文化感受性を紹介した・・・しようとした・・・のは2004年頃?のことだったので、もうそろそろ13年越し?)の取り組みは、伝わらないのです。

コーチには、高い異文化感受性が必要である。

私のメッセージの出発点はここです。

先日の「コーチ自身の異文化感受性は、コーチングに影響を与えるのか?」はこちらから。

コーチ自身の異文化感受性は、コーチングに影響を与えるのか?

2017年6月18日 § 1件のコメント

このテーマに焦点を当てた学術的な研究は、これまでありませんでした。私の博士論文研究が、世界で第一号です。

IDC in Japanese

研究を通してわかったこと、一番手短にご報告します。いいですか~。言いますよ~。

その①:

経験豊かなコーチ、尊敬されているコーチ、MCCを持っているコーチ・・・が、必ずしも高い異文化感受性を持っているわけではない。

驚きましたか?どうでしょうか?

その②:

異文化感受性の未発達なコーチには、コーチングをする上で決定的な盲点がある。(しかも、いくつもある。)

どうでしょうか?しかも、それらの盲点に、本人はほとんど気が付かない、気が付けない、としたら・・・?

こんなようなことについて研究をして、先日無事に博士号を取得することができました。たくさんの方々からの応援を励みにし、たくさんの世界中のコーチのみなさんに調査に参加していただいて、ようやく成り立った研究ですので、このブログでもこれから少しずつわかったことを報告し、還元していきたいと思います。

様々な(すべての)職業に当てはまることでもあるのですが、特にプロのコーチのみなさんには、ぜひご興味を持っていただければ嬉しく思います。

続きはまた後日。

 

一週間、立ち止まってみて。

2017年6月1日 § コメントする

博士論文研究のディフェンスを無事終えて、一週間が経ちました。

こんな時間を過ごしたのは、何年ぶりでしょう。10年ぶり以上かもね。

なーんにもしてない。

 

まぁ。正確に言えば、もともと入っていたコーチングセッションや会議はこなしているわけですが、私としては、これはもう、なーんにもしてない領域ですよ。

のんびり、ぼけ~~~~~っと。

久しぶりに家族のために少し丁寧に食事を作ったり、

庭の草むしりをしたり、

わんこを長い散歩に連れて行ったり。

そんな私を見て、夫は

「いいんだよ~、これまでノンストップだったんだから~」

と、のんびり構えてくれているので、すっかりのんびりしています。

春から夏に向けて次々に庭に咲く花たちに、目を向けることのできる時間。

感謝しながら写真に残しています。

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