脳が無意識のうちに判断をミスしてしまう!?

2017年6月27日 § コメントする

異文化感受性アセスメント(IDI)、博士研究にも使ったツールです。

普段のお仕事でも、クライアントに活用してもらっています。

このツールのおもしろいところは、まぁ、たくさんあるのですが、

ひとつは、

自分自身が、「自分の異文化感受性はこのくらいだろう」

と、自己診断する、自己評価レベルと、

IDIが、「あなたの異文化感受性は今、発達プロセスのここにいますよ」

と、知らせてくれる現在時点レベルとの、

2種類の結果が出る、というところです。

masks

99%の人には、この自己評価レベルと現在地点レベルにギャップがあるんですよ。実は、このギャップ、自然なことなんですね。

ダニング・クルーガー効果という概念をご存知でしょうか?

こちらの記事に、脳科学者の池谷裕二さんが上手に説明してくださっていますが、私たち人間の多くが、自然に自分の能力を過大評価する傾向にある、ということがわかっているんですね。

前述のとおり、このダニング・クルーガー効果は、異文化感受性においてはほぼ99%の方にあらわれます。

この効果の面白いところは、ダニング=クルーガー効果について初めて知った人の多くが「たしかに自分を勘違いしている人はいますね。身近な人の顔が具体的に思い浮かびますよ」と笑顔で答えてくれることです。つまり多くの人は「まさに自分が該当する」かもしれない可能性に思い至らず、自分を棚に上げて、他人に例を探し始めるのです。

と、池谷裕二さんが書いているとおり、IDIを活用して異文化感受性研修を行っていても、これと同じ場面に頻繁に遭遇します。

自分のことは、自分が一番よくわかっている!

と、私も信じたいのはヤマヤマですが、どうやら人間の脳は、そういう作りになっていないようですね。客観的なツールを活用して、謙虚に自分自身の成長に取り組み続ける姿勢が大切なのだなぁと、思います。

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この夏、IDIを受けてみたい方、どうぞリトリートにいらっしゃってくださいね。今回は女性のみの2日間のプログラムです。

 

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誰のために、何のために、研究するのか?研究デザインのこと

2017年6月21日 § コメントする

「異文化感受性」⇔「コーチング・コンピテンス」

という相関関係や因果関係を量的研究をとおしてに証明できれば良いですが、今回の研究では、私はその選択をしませんでした。

理由は主に2つ。

表の理由は、

研究が未開発なテーマなので、まず足固めとなる質的研究が必要である、と考えたこと。

裏の理由は、

プラクティショナーにとって説得力をもって実感できる情報を提供したかった、ということ。

これは、私自身が、

コーチングの実践者としての立場から見た場合も、

異文化感受性トレーナーの立場から見た場合も、

統計学的にどうこう言うよりも、ナラティブを取る方が現場の実践者にとって説得力がある、と予測したからです。

今回の私の研究デザインは、量的データも活用しながら、質的データの分析に重点をおいています。

blog

私の研究でわかったことを、コーチのみなさんが、ご自身の日々の仕事の中に当てはめてみたとき、

「あぁ。なるほど。わかるわかる!」

と、イメージしてもらい、プロコーチとしての異文化感受性開発の重要性を感じてもらえなければ、私の何年越し?(初めて日本のコーチに異文化感受性を紹介した・・・しようとした・・・のは2004年頃?のことだったので、もうそろそろ13年越し?)の取り組みは、伝わらないのです。

コーチには、高い異文化感受性が必要である。

私のメッセージの出発点はここです。

先日の「コーチ自身の異文化感受性は、コーチングに影響を与えるのか?」はこちらから。

コーチ自身の異文化感受性は、コーチングに影響を与えるのか?

2017年6月18日 § 1件のコメント

このテーマに焦点を当てた学術的な研究は、これまでありませんでした。私の博士論文研究が、世界で第一号です。

IDC in Japanese

研究を通してわかったこと、一番手短にご報告します。いいですか~。言いますよ~。

その①:

経験豊かなコーチ、尊敬されているコーチ、MCCを持っているコーチ・・・が、必ずしも高い異文化感受性を持っているわけではない。

驚きましたか?どうでしょうか?

その②:

異文化感受性の未発達なコーチには、コーチングをする上で決定的な盲点がある。(しかも、いくつもある。)

どうでしょうか?しかも、それらの盲点に、本人はほとんど気が付かない、気が付けない、としたら・・・?

こんなようなことについて研究をして、先日無事に博士号を取得することができました。たくさんの方々からの応援を励みにし、たくさんの世界中のコーチのみなさんに調査に参加していただいて、ようやく成り立った研究ですので、このブログでもこれから少しずつわかったことを報告し、還元していきたいと思います。

様々な(すべての)職業に当てはまることでもあるのですが、特にプロのコーチのみなさんには、ぜひご興味を持っていただければ嬉しく思います。

続きはまた後日。

 

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